脈診で何をみてるの？

脈診は、東洋医学独特の診断法です。

患者さんの手首の動脈（橈骨動脈）の打ち方をみて、身体の状態を察知するのです。

Q「何をみているのでしょうか？」

A「ずばり、血管の状態と血液の流れです」

• 血管の状態：血管の硬さ、太さ、緊張・弛緩など
• 血液の流れ：リズム、速さ、強さ、濃さ・薄さ、粘調度など

Q「何がわかるの？」

A「血管、血液の総合的な状態がわかります」

よく「○○は血管にいい」とか「△△は血の流れをよくする」といううたい文句を目にしますが、東洋医学の治療は伝統的に脈（血管・血流）に着目し、脈診でじかに確認しながら治療をするので、確実に脈（血管・血流）の状態を良くします。

A「東洋医学に基づいた内臓（五臓六腑）の負担（疲れ）度合を察知する。

脈診によって、五臓（肝・心・脾・肺・腎）　六腑（胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦）の負担（疲れ）度合を診て、それに応じてツボを選び治療を行う。

Q「脈は変わるのですか？」

A「確実に変わります」

硬い脈はやわらかく、緊張感のある脈はゆるめ、弱々しい脈は充実させるなど、いい脈（緩脈）に近づけるように治療します。

ただし慢性的な症状の方は、症状だけでなく脈も変わりづらく、また初めのうちはもとの良くない脈にもどされる力が強いため、地道な治療が必要になります。このあたりは個人差があるため個別にご相談ください。

Q「脈が変われば（良くなれば）どうなるのでしょう？

A「全体の血の流れがよくなり、免疫力、自然治癒力（自分で治す力）があがります」

結果、症状を治せる身体環境が整うので、軽い症状から順に取れていきます。➜治療

また今後、症状が出にくい身体になります。➜未病治療（予防）